フリーランスのFigma求人案件の種類と市場動向

フリーランスのFigma求人案件の種類と市場動向

figma

目次

    Figmaとは、ブラウザで簡単にデザインが共有できるツールです。

     

    インターフェースのデザインを、場所を選ばずにブラウザさえ起動できれば使えるため、利便性が高くチーム体制での作業にも向いています。

     

    何よりフリープランがあり無料で利用できるので、誰にでも手軽に導入できることから、デザイナーではない人でもプレゼン資料の作成など役立つシーンは多いです。

     

    その汎用性の高さから、多くの企業がFigmaを活用し、その結果、フリーランスのFigma求人案件も増加しています。

     

    本記事では、Figmaを必要とする業界や企業の種類、フリーランスとしてFigma案件を探す際の市場動向について詳しく解説します。

     

    Figmaの案件・求人一覧

    フリーランスのFigma求人案件の動向

     

    近年、デジタル化の波が押し寄せる中で、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインが事業成功において重要な要素となっています。  

     

    そのような背景から、Figmaのようなデザインツールを使いこなせるフリーランスのデザイナーに対する需要が急速に高まっています。

     

    特に、スタートアップや中小企業では、新しいプロダクトやサービスを迅速に市場に投入するため、短期間で高品質なデザインを提供できるフリーランスのデザイナーを求める動きが見られます。  

     

    このような企業は、新しいアイデアを形にするためのデザイン作業を外部のフリーランスに依頼することで、リソースを効率的に活用しながらビジネスを推進しています。

     

    また、Figmaを活用したリモートワークも増えており、地理的な制約なく場所を問わずにデザイン作業が可能なFigmaは、フリーランスにとっても案件の選択肢が広がることが大きな魅力となっています。

      

    フリーランスのデザイナーとしてこれらのチャンスを最大限に活用するためには、Figmaのスキルを磨き、最新の市場動向をキャッチアップしておくことが重要です。

     

    Figmaの基礎知識

     

    Figmaは、クラウドベースのユーザーインターフェース(UI)デザインツールで、デザイナーや開発者が製品ビジュアルの作成、テスト、プロトタイプを開発することが可能です。

     

    Figmaの主な特性と利点は以下の様なものがあります。

     

    1. クラウドベース

     

    Figmaはインターネットのサービスであり、作業を行うために特定のデバイスにソフトウェアをインストールする必要はありません。

     

    どのデバイスからでも簡単にアクセスできるため、未経験者でもハードルが低く始め易いのが利点です。

     

    2. リアルタイム協働

     

    複数のユーザーが同時に同じデザインを操作できるため、チームメンバー間でのフィードバックやアイデアの共有がスムーズに行えます。

     

    コミュニケーションツールを別に用意したり、ディスカッションの時間を設ける必要がないため、デザインプロセスの時間を短縮し、より効率的な作業を可能にします。

     

    3.プロトタイピング機能

     

    Figmaにはリッチなプロトタイピング機能(試作品)があります。

     

    ユーザビリティテストを行うために実際に画面遷移ができる動的なプロトタイプを簡単に作成し、デザインがユーザにとってどのように機能するかを事前に確認することができます。

     

    4. コンポーネントとスタイルの再利用

     

    Figmaでは、一度作成したデザイン要素(コンポーネント)やスタイルを保存して再利用することができます。

     

    このテンプレート機能により、一貫性のあるデザインを保つことが可能で、効率的に作業を進めることができます。

     

    これらの特性と利点により、FigmaはUI/UXデザイナーだけでなく、製品マネージャーやステークホルダーなど、製品開発に関わる全ての人々にとって有用なツールとなっています。  

     

    Figmaのスキルを身につけることは、製品開発のプロセスを効率化し、チームとのコラボレーションを向上させるための重要な一歩と言えるでしょう。

     

    Figmaを活用している業界

     

    Figmaはその多機能性と柔軟性から、様々な業界や職種で広く活用されています。

     

    以下にその一部を紹介します。

     

    1.アプリケーション業界

    FigmaはWebサイトやモバイルアプリケーションのデザイン、プロトタイピングに最適なツールであるため、特にUI/UXデザイナー、フロントエンド開発者、プロダクトマネージャーに重宝されています。

     

    2.デザイン業界

    グラフィックデザイナー、ブランディング専門家、マーケティング専門家は、ビジュアルコンテンツを作成したり、ブランドガイドラインを管理したりするためにFigmaを利用しています。

     

    3.教育業界

    教育機関やトレーニングセンターでは、学生や参加者がデザイン思考、ユーザー体験デザイン、またはインターフェースデザインの基本を学ぶためにFigmaが使われています。

     

    これら以外にも、Figmaはその利便性とアクセシビリティから、多様な業界で様々な目的に応じて使用されています。

     

    フリーランスのFigma求人案件の種類

     

    フリーランスのFigma求人案件は、ホームページデザインからグラフィックデザインまで、さまざまなシーンで活用できますが、以下に主な案件の種類を紹介します。

     

    1.UI/UXデザイン

     

    クライアントが開発中のウェブサイトやアプリのユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)デザインを行います。

     

    この仕事では、ワイヤーフレーム、プロトタイプの作成、ユーザーフローの設計などが成果物となります。

     

    2.グラフィックデザイン

     

    Figmaはウェブサイトやアプリのデザインだけでなく、マーケティング素材やプレゼンテーションなどのグラフィックデザインにも使われます。

     

    このような案件では、ビジュアルアセットの作成や編集が求められます。

     

    3. プロダクトデザインのコンサルティング

     

    プロダクトのデザインについての専門的な意見やアドバイスを提供する案件もあります。

     

    Figmaを使って提案やフィードバックを視覚化することが求められることが多いです。

     

    これらの求人案件は、クライアントのニーズやプロジェクトの規模によって異なりますが、フリーランスのデザイナーとしては、ポートフォリオを充実させ、自身のスキルセットを明確に理解し、スキルマッチする案件を選択することが重要です。

     

    Figmaの案件の需要と動向

     

    2022年9月に大手ソフトウェア会社であるAdobeが200億ドルで買収すると発表しました。

     

    これにより、Adobeが既に持つ強力なクリエイティブソフトウェアスイートとFigmaの強力なコラボレーション機能とを組み合わせることで、更なる製品開発やサービス改善が予想できます。

     

    Figmaはすでに多くの企業やフリーランスデザイナーにとって欠かせないツールとなっていますが、この買収により、Figmaのユーザーベースと影響力がさらに拡大する可能性があります。

     

    また、近年ではリモートワークの普及に伴い、場所を問わずにデザイン作業ができるデザインツールが人気となっており、FigmaやCanvaといったクラウドベースのサービスの需要は増加しています。

     

    Figmaの最大の特徴であるコラボレーション機能を活用したチーム作業の案件も増えており、これからもその需要は高まるでしょう。

     

    フリーランスのFigma求人案件の相場、案件例

     

    Figmaの求人案件の相場は、案件の内容やスキルレベル、期間などにより様々ですが、Figmaのスキルを持つフリーランスの報酬の相場は平均約70万円となっており、他業種に比べると高い傾向にあります。

     

    テックバレーでは主に、「UI/UXデザインの作成」「Webサイトのデザイン制作」「プロトタイピング」など、Figmaの機能を活用した案件が多く見られ、月額単価は60〜70万円が相場です。

     

    プロジェクトマネージャーとして関わる案件から、これからフリーランスとして活躍する初心者向けの案件まであり、Figmaのスキルを持つフリーランスにとって、スキルを活かす絶好の機会となります。

     

    以下にテックバレーに掲載されている主な案件例を紹介します。(2023年6月時点)

     

    【UI/UX】AIツール開発のUI/UXデザイナー

     

    この案件は、AIツール開発に関わる仕事で、募集要件は2年以上のUI/UXデザイン経験とFigma、SketchなどのUIデザインツールの使用経験が求められます。

     

    また、Human Interface Guideline、Material Designをはじめとするデザインガイドラインに対する知識も必要とされています。

     

    仕事の内容としては、Figmaを使ったデザイン開発、プロダクトオーナーやプランナーとのコミュニケーションを通じたUI/UX設計、開発エンジニアとの要件確認と進捗管理などです。

     

    契約条件については、フルリモートでフレックスにも対応しているため、海外移住者や子育て世代も活躍できる点が魅力です。

     

    想定年収:480〜600万円

    稼働時間:140〜180時間

    契約形態:業務委託(フリーランス)

    勤務体系:フルリモート

     

    薬局向けプロダクトにおけるUI/UXデザイナー

    この案件は、薬局と患者のエンゲージメントを向上させるサービスの設計と提案を主な業務となっており、スクラム開発で行われます。

     

    仕事の内容は、プロダクトのUI/UXの課題の洗い出し、対応施策の検討、プロトタイピングとユーザーテストの実施、画面とインタラクションの設計、Figmaを使ったデザイン作成などです。

     

    必須スキルとしては、BtoBまたはBtoC SaaSプロダクトの情報設計やデザイン要件定義、モックアップの作成経験、ユーザーテストとプロトタイピングの実施、UI/UXの改善経験、FigmaやAdobe XD、Zeplinなどのデザインツールの使用経験が求められます。

     

    エンドユーザーからの声を収集して、機能改善提案や、設計工程からプロジェクトに携われるため、仕事の幅が広げられるメリットがあります。

     

    想定年収:〜1080万円

    稼働時間:140〜180時間

    契約形態:業務委託(フリーランス)

    勤務体系:フルリモート

     

    Webサイト(PC・モバイル)のUXシニアデザイナー

     

    この案件は、WebサイトのUI/UXデザイン、既存制作物のデザイン改善、デザインガイドラインの制作、ユーザーインタビュー、およびデザインのプレゼンを担当します。

     

    必要とされるスキルは10年以上のモバイルアプリやWebサイトのUI/UXデザイン経験、FigmaやSketchなどのUI作成ツールの利用経験、およびWebサイトのデザイン経験です。

     

    また、イラスト作成やプロトタイピングツールの利用経験、アクセシビリティを考慮した画面設計の経験、ユーザーリサーチの経験、HTMLやCSSの基礎知識、インタラクションに関する知識があると更に優遇されます。

     

    想定年収:〜1440万円

    稼働時間:140〜180時間

    契約形態:業務委託(フリーランス)

    勤務体系:フルリモート

     

    この案件は高いレベルのデザインスキルを求められますが、プロフェッショナルのデザイナーの中で成長できる点が大きなメリットです。

     

    Figmaのスキルを持つ人のキャリアパス

     

    Figmaのスキルを持つ人のキャリアパスは、デザイナーとしてのキャリアを積むことはもちろん、プロジェクトマネージャーやプロダクトオーナーといった役職に進むことも可能です。

     

    Figmaは業界標準の一つとして広く受け入れられており、Figmaのスキルを持つことは、現代のUI/UXデザイン、プロダクトデザイン、ウェブデザインの分野で非常に価値があります。

     

    初級、中級、上級開発者としてのスキルや経験の要件

     

    デザイナーとしての初級、中級、上級開発者のスキル要件について紹介します。

     

    上級になるとデザインの仕事だけでなくチームをマネジメントしたり、ユーザーとの調整業務が求められます。

     

    初級

     Figmaの基本的な機能や操作方法を理解し、シンプルなレイアウトやデザインを作成できる。

     

    中級

    プロトタイピング機能を使用してインタラクティブなデザインを作成し、Figmaの高度な機能(例えば、コンポーネントやオートレイアウト)を利用して効率的なデザインシステムを構築できる。

     

    上級

    大規模なプロジェクトを管理し、チームでのコラボレーションをリードできる。

    また、プラグインの使用や作成ができ、Figma APIを使用してカスタムツールやインテグレーションを開発できる。

     

    Figmaの学習方法と資格

     

    Figmaのスキルを習得するためには、オンラインの教材や書籍を活用することが一般的です。

     

    また、Figma自体が提供しているチュートリアルを活用することで、基本的な操作から応用的な技術までを学ぶことができます。

     

    資格については、Figma自体に公式の資格はありませんが、UI/UXデザインの資格を取得することで、Figmaをより効果的に活用することが可能です。

     

    まとめ

     

    FigmaはUI/UXデザイン業界で広く受け入れられているツールであり、そのスキルを習得することはデザイン関連のキャリアを強化する重要な手段です。

     

    初級から上級までのレベルによって、基本的な操作から高度な機能の使用、大規模なプロジェクトの管理、さらにはカスタムツールやインテグレーションの開発など、求められるスキルや経験が異なります。

     

    フリーランスとして様々な案件を経験することで、複数プロジェクトでのノウハウや経験値が増え、一つの企業にいるよりも仕事の幅が広がるというメリットもありますので、是非自身のキャリアパスにあった案件を探してみて下さい。

     

    Figmaの案件・求人一覧

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